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2000年7月

17歳で手が離れる

2000年7月号

『17歳で手が離れる』 中舘 慈子

シッターさんの面接をしていて、はっとしたことがあります。それは、40代の志望者に、シッター志望の動機を聞くと「子どもの手が離れ
たので、もう一度自分の力を発揮したいから。」という答えが跳ね返ってくることです。「お子さんの年齢は?」と聞くと、ちょうど14歳から17歳くらい。
もうひとつ共通な言葉は「子育てが楽しかった。」ということです。幼稚園や保育園の経験者に「園でのお仕事と子育てとを比べるとどうでしたか?」と質問すると、今度は異口同音に「それは・・・子育てのほうが大変でした・・・・」以上から40代のシッターさんの平均像をまとめてみますと、

  1. 子育ては、大変だったが楽しかった。
  2. 十分に手をかけて子育てをして、14歳から17歳で子どもから手が離れた。
  3. そこで、今までの経験を生かして子どもとかかわり、保護者の方のサポートをしたい。

ということが言えそうですね。
一方17歳になって、反社会的な行動、犯罪を行い、手が離れるどころか、ますます社会の手を煩わせなければならない少年たちがいます。
子育てはその子どもの持つ気質的なものやその他の環境によって左右される事が多く、育て方だけでは論じることはできません。けれども17歳の異常な犯罪が多発する状況は子育て中のご両親に不安の影を投げかけていると思います。
少なくとも、シッターさんは、子育ての大変さを知りつつ楽しんできた人たちです。子育てに対する深い知恵を持っている人たちです。メディアに流れる子育ての最新情報よりも、経験豊かなシッターさんから得る知恵のほうから、大切なものをたくさん吸収できるはずです。こんなシッターさんたちは「安心感」という何者にも替えがたい気持ちを与えてくれることでしょう。17歳になって手が離れる子育ての極意、ぜひシッターさんに教えてもらってください。