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2002年3月

魔法のミルク

2002年3月号

『魔法のミルク』  中舘 慈子

ファミリー・サポートのスタッフ、Kさんの発案したミルクです。これは、「夜更かしの子どもを心地よく寝かせることができる」という魔法の力を持っています。ハリー ポッターに夢中になっているお子様にはさらに効くかもしれません。
ブランドはどこのものでもかまいません。いつも冷たいものをあげているとしたら、少し温めて、できたら新しいカップも一つ用意してください。
「さあ、魔法のミルクを飲んでみよう。あ~・・・ パパは眠くなってきたぞ」(あくび)
「どこどこ? あら、ほんと。ママも眠くなってきた」(あくび)
「○○ちゃんも飲んでみる?」
「うん」(ごくんと飲む)
「ねんね ねんね ・・・・」
今まで、夜の一時、二時を過ぎても眠らず、夜のドライブ、夜のパソコンゲーム・・・と両親を振り回していた○○ちゃんは、自分からベッドに向かいます。
2月、日本テレビ 「プラス1」で実際に放映されたシーンです。夜更かしの子どもが実際に増えているそうです。保育所の延長保育から連れて帰り、夜遅い食事を取って帰ってきたパパとも遊ぶ。両親と一緒に深夜までテレビを見ている・・・。
睡眠時間が足りていればそれで大丈夫、というものでもないようです。人も生物。太陽の出ている間は活発に動き回り、夜になれば静かに休む、こんな自然の摂理に基づいたリズムが必要なのではないでしょうか。昼間起きて夜眠るふくろうやもぐらがいれば、その生理から見ても不自然なことですが。「眠りとは何か?」という問いに、いまだ満足な答えはないそうです。けれども睡眠不足であれば、いらいらしたり元気がなくなったりする経験を誰もが持っていると思います。全く睡眠できなければ、生命の維持に重大な支障をきたすことになるでしょう。
現代の脳科学では、睡眠は脳にとって能動的な重要な生理機能であると言われています。人の大きく発達した大脳を自然のリズムに基づいて休ませることで、よく活動させることができるそうです。「大脳の情報処理能力をよりよくする」ことは「自然のリズムに添ってよく眠る」ことと無関係ではなさそうです。「自然のリズムに基づいた眠りは脳の発達に必要である」といっても過言ではないようです。次は、夜更かしのお子様のための処方箋です。

  1. 昼間は外遊びなどをさせて充分にからだを動かすようにしましょう。
  2. お昼寝は2歳頃まで。3歳になればしたりしなかったりします。午後の早い時間に寝かせて、1・2時間で起こすようにしましょう。
  3. 就寝時間を決めて「食事」「トイレ」「おふろ」「魔法の牛乳」「ベッドに入って本を読む」など、順序を決めて儀式のように繰り返しましょう。
  4. 朝は、規則正しい時間に起こしましょう。

留意点

決して「早く寝かそう」といらいらしないこと。
小さいお子様にとって「眠ってしまう」ことは大好きなパパやママとしばしの別れ、と感じられるようです。いらいらしているとよけい不安になって眠れないのですね。
寝る前の「本読み」「うた」などをパパやママも楽しんでください。そして「いつまでもあなたのそばにいるから、安心して眠ってね。明日目覚めたら、ちゃんとパパもママもいるからね。」ということをお子様に伝えてあげて下さい。
お子様の夜更かしがなおれば、お子様の脳の発達に何らかのよい影響を与えるでしょう。
さらに、ご両親もくつろいだ時間を持つことができるのではないでしょうか。