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2004年2月

マイナス10ヶ月からの子育て

2004年2月号

『マイナス10ヶ月からの子育て』 中舘慈子

ひとつの命が子宮内に宿る確率は、何億もの精子と数十万個の卵子の中からたったひとつの出会いによるもの。天文学的な確率になります。まさに「天から授かったもの」としか言えないほどの偶然でひとりの命が生まれるのです。

子宮の中にいる赤ちゃんは「ここにいるんだよ!」というメッセージをお母さんに送ります。つわりは、赤ちゃんの発育によくない食べ物をお母さんが摂らない様にするメッセージ。おなかが張るのは「ママ少し休んで」というメッセージ。そして、赤ちゃんが元気に動いて胎動として感じられたときに、本当に胎内に新しい命が育っているのだなあ、と実感できます。

子育てはいつ始まるのでしょう?受胎したときから子育ちはすでに始まっています。今は超音波で赤ちゃんの姿を見ることもできます。初めはたった2セン
チくらい、魚のようにしっぽがあって、次に足らしきものが見えてきて、だんだん指や顔も映ってきて・・・・。最高に居心地のよい子宮の中でくるんと宙返りをしたり指しゃぶりをしたりしながら、自分の生まれる日を待っている赤ちゃん。かわいいですね!!パパママは、赤ちゃんと会える日を心待ちにします。そう、天から授かった子どもです。「こう育てたい」「こうあるべきだ」などという親の希望よりも、もっと大きな私たちの手の届かない世界から子どもは生まれてくるのです。マイナス10ヶ月から、子育ちそして子育ても始まっているような気がします。