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2007年12月

北上市の「おかあさんの詩」コンクール

2007 年 12 月号

『北上市の「おかあさんの詩」コンクール』

浅田志津子(教育・福祉関係のルポライター)

先月末、田舎の母と、もうすぐ2歳の娘との3人で、2泊3日で岩手に行ってきた。北上市が主催する、サトウハチロー記念「おかあさんの詩」全国コンクールの表彰式に出席するためである。

当コンクールでの数回の受賞を機に、平成 14 年に詩集「最後のだっこ」を上梓した。その巻末に収録した受賞作を、当時、福島県に住む男性が読み、その詩にあわせた絵を描いて贈ってくれた。それが今、隣の部屋で、締切間近の絵を描いている夫である。このコンクールがなかったら、夫とも娘とも出会えず、今もひとりで生きていたのではなかろうか。そう思うと、毎年、この大規模なコンクールの開催に尽力されている関係者の方々への感謝の想いでいっぱいになる。

さくらホールでの盛大な表彰式には、全国各地から招待された約40人の受賞者が出席した。小学生の小さな詩人達は、みな背広やワンピースの正装で、そのかわいらしさと言ったらない。そして、付添の母親達の表情は、みな、誇らしさ、晴れがましさが満ちあふれている。我が子が母の詩で受賞するなんて、子育て中の母親にとっては、たぶん最高の喜びだろう。

リハーサルをへて、驚くほどの観客を前に本番の表彰式がはじまった。舞台上でスポットライトを浴びて、賞状と副賞を受け取る子ども達ひとりひとりの、緊張気味の横顔を見ながら、「一生の思い出になる親孝行をしたね」と、心の中でそっとつぶやく。今後、中高生くらいになると、親子の関係が悪化して、悩むこともあるかもしれない。そんなときこそ、この受賞の思い出が親子の絆や情愛を支える、核としたものになったらいい。表彰式の最中、客席から我が子の晴姿をハラハラしながら見守っている、たくさんの母親たちを見ながら、そんなことを思った。
 
帰りに母が言った一言もすごかった。「子育て中は毎日が戦争で、なんで3人も産んじゃったんだろうって泣けてきたこともあったけど、3番目が4度も母の詩で受賞するなんて、とにかく産んどくもんだわねぇ」。

赤ちゃんと仲良くなるコツ

2007 年 12月号

『赤ちゃんと仲良くなるコツ』 中舘  慈子

11月27日にNHK総合テレビ「生活ほっとモーニング」に少しだけ出演しました。

「68歳と62歳のAさんご夫婦が娘さんの社会復帰に伴い、お孫さんを預かることになった。けれども、Aさんの奥様は専業主婦として子育てを終えて今は趣味や地域活動に忙しい毎日。Aさんは元企業戦士で、わが子を抱いた経験もあまりない。赤ちゃんをどうしてだっこしたらよいか、泣かれたらどうしたらよいかわからない。そのAさんに赤ちゃんとの接し方を教えてほしい」というものでした。

現場については専門家というほどではありませんが、3人の子育て経験がありときどき孫の世話をしている現役、直営施設では子どもたちと触れ合っているし、何よりも同世代の悩みです。お引き受けすることにしました。 孫がかわいくてたまらないのに、どう接したらよいかわからないと心から悩んでいるAさん。確かに目を合わせないし、こわごわと後ろむきに抱っこしています。寝かそうとすれば頭を床にごつんとぶつけ、赤ちゃんはうわ~~んと泣き出します。
途方にくれるAさん。 そこで、3つのアドバイスをしました。

1  アイコンタクト  赤ちゃんは人の顔、特に目が大好きです。にっこりとしながら赤ちゃんと目を合わせましょう。

  ことばかけ  赤ちゃんに話しかけましょう。赤ちゃんが何を言いたいのか読み取ってみましょう。こうしてお互いにコミュニケーションをとります。赤ちゃんは大人が思う以上にことばが分かっています。   

3  スキンシップ  赤ちゃんを抱きしめてあげてください。赤ちゃんのほうもぬくもりを感じ、心が安定します。 そして、泣いたときには、おろおろしたり「どうしよう・・・困ったなあ」と思ったりすると心配な気持が伝わってしまうので、「悲しいの?」と気持を受け止めてから「だいじょうぶ」とゆったりした気持で赤ちゃんが安心するように働きかけてほしいとお伝えしました。

Aさん、本当に真剣にアドバイスを聞いてくださいました。そして、一生懸命な気持が伝わったのか、お孫さんも上機嫌でだっこされ、Aさんと大の仲良しになったようです。