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2008年12月

『第二子出産をへて』

2008年12月号

『第二子出産をへて』

浅田志津子(教育・福祉関係のルポライター)

 

予定日の11月3日を過ぎても産まれる気配がなく、結局、10日の朝、陣痛促進剤(点滴)を打つことになった。

朝、夫ともうすぐ3歳の娘と手をつないで病院に向かう道中、「3人家族も、これが最後か。今日の夕方頃には、私と夫は2児の親に、そして娘はお姉ちゃんになるんだ」と思うと、胸にくるものがある。

午前10時から点滴がはじまったが、なかなか陣痛が来ない。夕方になって、ようやく微弱陣痛がはじまったが、6時を過ぎた頃には、まだ子宮口もほとんど開いてないので、ひとまず点滴は中止して、明朝、再スタート、ということになった。

「じきに陣痛も治まる」とのことだったが、午後9時頃から陣痛の間隔が短くなり、徐々に痛みも強くなってきた。12時頃には全身汗だくになるほどで、助産師を呼んで「吐きそう」と告げたら、内診の結果、子宮口がだいぶ開いてきたので、点滴を再開して、急遽、産むことになる。明日の朝までこの陣痛に耐える自信はなかったので、ほっとした。

「二人目は楽」とあちこちから聞いていたが、赤ちゃんがお腹のなかで育ちすぎたのか、いきんだら体が縦に真っ二つに裂けそうで、なかなかいきめない。全然、助産師の指示通りにできず、赤ちゃんが出口でつかえていたときは、あまりの激痛に叫びまくってしまった。立ち会った夫は「あんなの男は絶対無理(涙)。女はスゴイ…」と思ったそうだ。

そして午前1時半、3730gの、これまたビッグサイズのおでぶちゃんな女児を無事、出産した。産まれた瞬間、赤ちゃんの元気な泣き声と、助産師の「まぁまぁ、大きな赤ちゃん」と笑う声が聞こえた。イタかったはずである。産まれたての赤ちゃんを胸に抱かせてもらったときは、二度めとは言え、やはり泣いてしまった。やっと逢えた…。

これからの二人の娘の育児と家事と仕事の両立は、想像以上に大変だろう。でも、しばらくの間は、この年にして2児の母になれた幸福と、娘に兄弟を授けてあげられた喜びにひたっていたい。