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2009年11月

『次女、1歳になる』

2009年11月号

『次女、1歳になる』

浅田志津子(教育・福祉関係のルポライター)

 

今日、11月11日、次女は生まれてはじめての誕生日を迎えた。夕方には夫の両親が来て、我が家でお誕生会をするため、大雨のなか、次女をだっこひもでだっこし、傘をさしてスーパーに向かう。10.5kgもある次女の、そのずっしりとした重みとぬくもりを感じながら、この1年をふりかえりつつ歩いた。

3歳まで、病気知らずで育った長女とは異なり、次女はしょっちゅう病気になってきた。まず、生後2ヶ月半頃からお通じが非常に悪くなった。下剤も効かず、1週間出ないと浣腸をして出すということの繰り返しで、精密検査をすべきか悩んだものだ。幸い、成長と共に少しずつ改善していき、今では基本、毎日出るようになっている。

生後5ヶ月頃からは、しょっちゅう咳を伴う風邪をひくようになる。8ヶ月頃までは、咳こんだ拍子に大量に吐いてしまうことも多く、本当に大変だった。深夜、激しく咳こんで、苦しそうにゼロゼロと喉をならす次女の背中をさすりつづけながら、不安で泣いたこともある。

そのほか、卵へのアレルギー反応や、一時的なひどい便秘など、次女には本当に手がかかり、「ようやく」1歳になった感がある。でも、そのせいか、次女に対しては「元気でいてくれるだけで親孝行」と思える。でも、そこではたと気づいた。なぜ、丈夫な長女に対しては、今まで、一度もそう思わずにきたのだろう?

次女が生まれてからのこの1年、私は毎日毎日、長女を叱りつづけてきた。やきもちを焼いて、次女が遊ぶおもちゃを取り上げたり、物を投げたりする長女の頭を、バシンとぶったことも一度や二度ではない。そのたびに泣き叫ぶ長女にイラだち、次女をだっこしながら「うるさいっ」と叫んだ。でも、今になって思う。長女だって次女と同じく、「元気でいてくれるだけで親孝行」なのである。けれど病気知らずゆえに、元気でいることが当然のことになってしまっていた。

だから今日は、二つの気持ちを記したい。次女には「1歳のお誕生日、おめでとう」。そして長女には「いつも元気でいてくれて、ありがとう」。