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2010年6月

『保育参加をつうじて』

2010年6月号

『保育参加をつうじて』

浅田志津子(教育・福祉関係のルポライター)

 

昨日は夫と二人、保育園の「保育参加」に行った。保護者が都合のよい日を園に申請し、「一日保育士」として、園児と遊んだり、いっしょに給食を食べたりして、園児や保育士との交流を深めるものだ。子ども達はもちろん、私達夫婦も楽しみで、毎年、時期がくるたびに必ず申し込んでいる。

保育参加のときは、①我が子以外の子ども達と積極的に関わる(遊ぶ)、②ときどき、離れた位置から集団における娘の様子をそっと観察する、をモットーにしている。夫はさっそく年長の男の子達と、園庭で「こおりおに」で盛りあがっている。小・中・高と野球三昧だった夫は、娘達のおままごとの相手はつとまらないが、運動系の遊びはOKなのだ。

私は普段のバタバタした送り迎えの際には、なかなかふれあう機会のない園児達をかわるがわるだっこしては、名前や年齢を聞いたりして、おしゃべりしながら、そのぬくもりを味わうのが好きだ。同じ組の園児でも重たさに差はあるけれど、どの子もみんな、あったかい。また、離れた位置から娘をそっと見つめていると、娘が家で話す保育園でのさまざまな出来事が、子どもならではの自分本位な視点によるものでもあることを実感する。

娘は、「保育園でパズル(ブロック)をしてたら、○○ちゃんが邪魔した」といった趣旨のことをよく口にする。けれど、実際にはお友達は特に邪魔をしているわけではなく、いっしょにやりたいのである。けれど、娘は「ひとりで作品を完成させたい」願望がやたらと強い子なので、「ひとりでやりたいのっ!」と怒り、結局、けんかになってしまうという、親からすると、「あなたが悪いんでしょ…」とため息をつきたくなるような状況も多々あるようだ。

また、しょっちゅう、「○○ちゃんとけんかした」と娘が口にするお友達と、けっこう楽しそうに遊んでいるときもあり、安心する。○○ちゃんをだっこしたら、私の首に両手をまわして、いろいろおしゃべりしてくれた。子どもって、やっぱりいいなと思った。