ホーム>子育てエッセイ>2011年1月

2011年1月

お昼寝中が「勝負」

2011年1月号

お昼寝中が「勝負」

浅田志津子(教育・福祉関係のルポライター)

 

年末年始の一週間、主人が地方の仕事で留守することになった。その間、伊豆の実家に帰省しようかと母に電話したら、姉夫妻と兄夫妻がそろって来るので布団が足りないと言われ、淋しく電話を切った。

保育園も休みの1週間、ひとりで5歳と2歳の子の世話と相手を一日中し続けるのは、実にしんどい。特に次女は、今がもっとも聞き分けの悪い時期で、すぐに泣き喚いて自分の主張を通そうとする。そのうるささといったら、耳がどうにかなりそうで、結局、折れてしまう。

家の中では兄弟げんかが絶えず、私も発狂しそうになるので、毎日、朝食、洗濯、掃除を済ませると、どんなに寒くても、とにかく外に出た。公園、お弁当、買い物で約4時間を費やし、帰宅後、昼寝へと直行させる。ポイントは外でお昼を済ませることだ。これによって、帰宅後すぐに、しかも長く寝てくれる。

添い寝しながら左右の子ども達の寝息が安定すると、私はむっくりと起き上がり、「さぁ、勝負」とばかりに原稿を書き始める。和室で次女がむずがる声がすると、すかさず飛んでいって添い乳をし、少しでも眠りをひきのばす。2時間がたつ頃には、長女がむっくり起きてきて、いつも妹が独占しているママのひざに乗っかってくる。

ムギュムギュチュウを5分ほどしたあと、仕事机の隣にちゃぶ台と折り紙とお絵かきセットを用意して、「おりちゃん(次女)が起きるまで、静かに遊んでね」と懇願し、もう1時間ほど稼ぐ。合間にしょっちゅう、長女の絵を見てはしっかりとほめ、意見を述べるのも忘れない。

そして5時になる頃には、とうとう太っちょ怪獣がドシン、ドシンと起きてきて、私に体当たりしてくる。コンセントを引きぬかれる危険があるので、私はすぐに仕事をあきらめ、PCを消す。続きは、深夜だ…。ため息と共に、怪獣を抱

きあげて授乳する。保育園が始まるのが待ち遠しい自分に、深い罪悪感を感じながら。