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2013年9月

新しい出逢い、旧友との出逢い

ときめきエッセイ 第116

新しい出逢い、旧友との出逢い

  浅田志津子(教育・福祉関係のルポライタ ー・詩人) 

 

 今年の夏は、数年前から抱えていた課題をようやく実現した。主人のHP「もうひとつの時刻表」と、私のHP「夕陽色の詩集」を大々的にリニューアルしたのだ。といっても、自力でではない。私達の詩画展によく来てくださるWEBデザイナーのK氏による力作である。

旧HPは、約十年前に主人が四苦八苦しながらなんとか開設したもので、うんざりするほどの文字量で、非常にセンスが悪く、仕事先からも不評だったが、HP製作会社に頼むのは経済的にもハードルが高かった。だが、主人の絵の世界を大変好いてくれるK氏からの申し出もあって、友人価格でお願いすることにした。

新HPは、とにかくすっきりしている。「シンプルイズベスト」である。主人のHPには鉄道風景画、約300点が閲覧できるギャラリーがあり、私のHPのトップでは、自作の詩の朗読が2編、聴けるようになっている。リニューアル早々、地方で開催される子育てフォーラムのアトラクションとして、母と子の詩の朗読依頼が入った。ネットの力ってすごいなと改めて思う。とてもうれしい一方で、顔の見えない、見知らぬ方からの仕事依頼に、どこか不安を感じてしまう私は、やはり時代遅れなのだろうか。

今週は、遥か北欧からHP経由で一通のメールが来た。大学卒業以来、会っていない旧友からだった。彼女も詩が好きな女だった。「ポエトリー・リーディング(詩の朗読会)」・「日本」等の検索キーワードでネットサーフィンしていたら、どこかで私の名を見つけ、検索したら新HPがヒットし、約20年ぶりに私の声を聴き、懐かしくなって、勇気を出してメールしたという。とてもうれしかった。

ネットをつうじて、新しい出逢いや仕事がもたらされるのはうれしい。でも、かつて好きな詩について語り合い、心が響きあう会話を交わした旧友と、遥か何万キロの距離と20年の歳月を超えて、再びつながれるのは、じんわりとした温もりもあるぶん、もっとうれしい。