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2015年7月

週に一度の残業DAY。 ~「ベビーシッター」を利用して (1)~

週に一度の残業DAY。

~「ベビーシッター」を利用して (1)~

白川 優子(ライター)

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産休中は、産褥シッターさんのおかげで時々リフレッシュさせてもらいながらのんびり過ごした私も、保育園入所申し込みが始まるころから、本気で仕事復帰後のことを考え始めました。繁忙期の残業、夜遅くまでの外部会議等、保育園だけでは対応しきれないだろうと思い、引き続きシッターさんの手を借りなければ続けていくことができないだろうと思ったからです。

 

ベビーシッターさんを頼むのには必要なときだけの「スポット」と毎週決まった曜日に来てもらえる「レギュラー」というシステムがありましたが、スポットの場合はいつも同じシッターさんになるとは限らないということでしたので、週に一度のレギュラーという依頼でお願いをしました。時短勤務で、毎日が「ノー残業DAY」な私。まわりに「すみません、お先に失礼します」とペコペコしながら仕事を持ち帰り、電車にかけこみ保育園に滑り込む。夕食にお風呂と慌しくすませ、子どもが寝た後に眠い目をこすりこすり仕事をこなす日々でしたが、シッターさんが来てくれる日だけは、安心して残業することができました。週にたった一日でも、必ず残業できる日があるというのは、とてもありがたいことでした。独身の頃や出産前は、残業なんて嫌で嫌でしかたなかったのに、「あれ、今日は残って大丈夫なの?」と聞かれるたびに「そう、大丈夫なの!」とうれしそうに答える自分にびっくりしたものです。

 

シッターさんが来てくれる週に一度の日、繁忙期でない時は、残業ではなく自分のために時間を使うこともできました。ぶらぶらとショッピングをしたり、カフェに入ってボーっとしたり。職場と家庭の間にある、何にも属さない空間と自分。そのひと時は限りなく贅沢な時間に思えました。

                         

私の場合は同じシッターさんにかなり長くレギュラーをお願いすることができたので、週に一度の保育園のお迎えをする「シッターの○○さん」は、保育園でも有名人になっていました。

先生だけでなく子どもたちも、「○○さんきたよー」とうちの子どもにおしえてくれたり、すっかり人気者になっていたようです。先生の信頼もあるので保育園での様子を私が迎えに行くときのように事細かに伝えてくれたり、保育園からの連絡も、連絡ボードをつい見逃しがちな私よりもしっかりと見てきてくださったり、本当によくやってくださいました。

 

子どもがまだ1歳くらいの頃は、母親でもなく保育園の先生でもないシッターさんという存在はどういうものなか、はっきりとはわからなかったのですが、帰宅するといつも機嫌よく遊んでおり、「○○さん帰るよ」というと「ヤダ」と別れを嫌がったり泣いたりすることもあり、子どもは心地よく過ごしているということがわかりました。

少し大きくなると、保育園や母親の前では言わない多少のワガママをシッターさんにぶつけることがあり、申し訳なく思ったのですが、「保育園の集団保育では言えなかったり疲れてしまったりすることがありますし、ママは仕事をしてきて疲れているということがわかっているから、言えない時もあるんです。発散する相手も必要ですし、甘えてくれているんだなぁと、私はうれしいですよ」とおっしゃってくださいました。

 

週に一度の「余裕が持てる日」のおかげで、ワーキングママ生活は順当に滑り出し・・・と言いたい所ですが、復帰直後に、レギュラー以外のシッターさんにもたくさんお世話になるできごとが次々と起きることになるのです。

次回へ続く