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2016年2月

両親学級。 ~ひとりぼっちじゃない子育て(2)~

両親学級。

~ひとりぼっちじゃない子育て(2)~

白川 優子(ライター)

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今、妊娠されている方へ・・・。すでにお子様をお持ちの方は、懐かしく読んでください。

妊娠初期は、お腹の膨らみも目立たず、赤ちゃんはちゃんと育っているのかな?と心配になることも多く、検診に行くたびにもらえるエコー写真が楽しみな方が多いのではないでしょうか。

見るたび人間らしくなっていく赤ちゃん。他人から見たら宇宙人のような写真でも、「なんてかわいいの!」と生まれる前から溺愛。何よりも、小さな心臓が動いている。ちゃんと育ってくれている・・・それがうれしくて、辛いつわりを乗り切ろうと思えるものです。

 

安定期に入ると、お腹も膨らみ初め、胎動を感じ、ひとりぼっちではないことがより実感できると思います。

胎動というのは本当に不思議なものです。私の場合、上の子はなぜか、職場で真剣な会議をしている時に「ボコッ!」と足がわき腹を直撃したり、「グィーーン」と手を伸ばしたり、盛んに動きました。そのたびにくすぐったく、「会議がつまらないのかな?」などとおかしくなってしまい、必死に笑いをこらえることもありました。ひとりで居てもひとりではなくて、常にお腹の赤ちゃんと行動を共にし、何を見ても何を食べても一緒に共有してくれる誰かがいるような、内から湧き出る不思議な感覚でした。

 

妊娠後期になると、さらに外部からもひとりぼっちではなくなるようなイベントがあるので、ぜひ参加してみてください。

どの自治体でも行われる「両親学級」。

沐浴指導や、父親におもりをつけてのマタニティ体験などの実践もありましたが、おそらくどこの自治体でも、グループに分かれてコミュニケーションをとる時間をとってくれると思います。

上の子の時は、町名ごとのグループにわかれたので、かなり近所の方々と知り合うきっかけになりました。妊娠する前は、「ママ友」という言葉に少々苦手意識があったのですが、この時の団結力と言ったらびっくりするほどでした。生まれる前からの幼馴染だね、と話しながら、一緒に散歩したりマタニティビクスに通ったり、引っ越したばかりでまわりにあまりお友だちもいなかった私には、新しい出会いとなりました。

「今何グラム~?」が挨拶代わり。そして、ほぼ週数が一緒ながらも、私が一番先に陣痛を迎えたのです。

「陣痛キターーーー!」みなさんにメールをすると、「メールとかできるものなんだ!」「がんばって!はげみにするから」続々と応援メール。

私の出産後2週間の間にお友だちもみな出産。夜中の授乳中に「本日7回目起こされました」「夫、イビキかいてます、蹴ったのに起きない」とメールすると「私もさきほど、夫踏みました」などと速攻返信がくる(つまり、みんなも赤ちゃんに起こされている)この世で起きているのは自分だけじゃないんだ、みんながんばっているんだね。横についている夫は起きてこないけど、ママ友たちはみんなこの闇の中で、それぞれの場所で同じ思いをしている、ということが、どれだけ眠れない夜の励みになったことでしょう。

※踏んだり蹴ったりされたパパさんたちごめんなさい・・・

 

人生の激動期間を同時期に過ごした仲間との思い出は、「私はひとりぼっちじゃない」と感じたかけがえのないものでした。10年以上たった今でも、「あの夜中の授乳と夜泣きを乗り越えられたのは、みんなのおかげだよね。フラっと行った両親学級だったけど、本当に行って良かった」と語り合っています。

同じ時期にお腹に赤ちゃんを授かったご近所さん・・・というだけの縁なのかもしれませんが、この縁、なかなかミラクルです。

 

次回に続く