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2016年3月

ネットに頼ることは・・・ ~ひとりぼっちじゃない子育て(3)~

ネットに頼ることは・・・

~ひとりぼっちじゃない子育て(3)~

白川 優子(ライター)

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「現代のお母さんは孤独だ」・・・そんな声が聞かれます。核家族ではなかった昔、家には両親やきょうだいが一緒に住んでいて、隣近所の人たちも、かわるがわる子どもをおんぶしてくれた時代。6,7人きょうだいも当たり前、上の子が下の子の面倒を見、朝から晩までお母さんと赤ちゃんが二人きりというシーンはありえない。確かにそれはひとりぼっちじゃない子育てで、環境からすると現代のお母さんはひとりぼっちにみえるのかもしれません。

 

けれど、現代のお母さんでもひとりぼっちにならないための方法はいくらでもあります。前回ふれた、「両親学級」あるいは出生後の「乳児検診」などで、ママ友を増やすこともできますが、現代だからこそできるツールを利用することもできます。

そう、昔は考えられなかった方法で――インターネットがあるから、一緒に暮らしていない両親やきょうだいとも繋がることができます。その場にいなくても、リアルタイムで通信し、パソコンの画面を通して子どもと遊んでもらうこともできるのです。

まだおしゃべりのできない乳児さんが相手でも、絵本の読み聞かせから、いないいないばぁ、手遊びなどでコミュニケーションを楽しむことができます。パソコンを通してだなんて、本当のコミュニケーションといえるのでしょうかと、意見もあるかもしれませんが、遠方に住んでいる祖母と孫がネットのテレビ電話で会話を続け、本当に対面した時にも孫はちゃんと「おばあちゃん」と認識し、なんの違和感もなく対話ができた例をいくつも知っています。

 

またSNSは、長い間あっていなかった友人や、それほど親しくなかった学生時代の知人などでも、同じような年頃の子どもができたりすると、とても話がはずみます。お互いの近況を報告しあったり、子どもの成長を一緒に喜んだり、友人の、母としての意外な一面を知ることができたり。

使い方に気をつける必要がありますが、SNSには「子どもが○年生まれ」「男の子のママ」「双子育児」などのカテゴリー別グループのコミュニティもあり、自分の行動範囲内では知り合うことのできなかった誰かと知り合うことができたり、情報を得たりということもできます。

ただしいわゆる「SNS依存」になってしまうと逆効果になりますので、短時間の利用に限ることが肝心です。自分の子どもの写真をアップしたのになかなか「いいね!」がつかない、○○ちゃんの投稿にはたくさんコメントがついている・・・など、ネガティブな気持ちになるようであれば逆に孤独を感じてしまうことになりますから、向いていないと判断して手を出さない方がよいでしょう。

 

家で一人で育児をしていると、誰かとしゃべりたい、繋がりたいと思う気持ちは自然なことだと思います。

そんな時パソコンを開いたり、携帯電話に手がのびてしまうことに、罪悪感を覚えないでください。節度を持って短時間利用することで、少しでも誰かと繋がれて、気持ちが落ち着くのであれば、断ち切る必要はないと思うのです。現代のツールを最大限に活用して、「ひとりぼっちじゃない子育て」を楽しみましょう。

 

次回に続く