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ひとりぼっちじゃない子育て 白川優子

メーリングリスト①。 ~ひとりぼっちじゃない子育て(5)~

メーリングリスト①。

~ひとりぼっちじゃない子育て(5)~

白川 優子(ライター)

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息子が10カ月の頃職場復帰をしました。
哺乳瓶大嫌い、粉ミルク大嫌い、離乳食も嫌い…とにかくほとんど母乳だけで育ってきた息子を保育園にいれるのは心配でしたが、先生方の愛情をたっぷり受けて、一ヶ月後には楽しく?通園してくれるようになり、生活リズムができてきました。
 
とはいえ保育園の送迎と都心往復の仕事との両立は想像以上に大変で、息子もがんばってくれたものの金曜日になると決まって発熱し、土日はひたすら看病で過ぎ、疲れ切ったまま月曜日を迎える日々。
当時あまり子持ち社員がまわりにおらず、週末に自由に遊んでリフレッシュした同僚たちが、月曜日の朝からやる気に満ちて輝いているのを見るたび、ぐったりしている自分に溜息が出ました。
 
入園して2カ月も過ぎた頃、クラスのママが代表して、「メーリングリスト」を作ってくれました。
まだSNSがなかった時代、全員のメールアドレスを登録し、誰かが発信すると全員に届くメーリングリストは、登降園時間もそれぞれ違い、なかなか顔を合わせることの少ない保育園ママにとって貴重なコミュニケーションツールでした。
ある時、「月曜日の朝って一番疲れますよね」とひとりのママのメールが。
すると続々と「そうそう!わかる」「だいたい金曜日に熱出して週末は看病で終わってる」「土日に休める人っていいなぁ」…月曜日の朝の自分に溜息をついている仲間たちからメール。
朝すれ違う、クールでとっつきにくそうなママ。お迎え時間ギリギリにいつも駆け込んできて一言も声をかわしたことのないママ。
保育園ではバタバタでおしゃべりできなくても、実はみんな同じ悩みを抱えてる、感じている。
 
そんなことをメーリングリストで共有していくうちに、あまりしゃべったことがないのにみんなとても仲良しになっているのが不思議でした。
誰かが保育参加に行くと、「○○ちゃんはこうだった!▲▲くんはおひざに乗ってくれたよ!」と報告をくれたり連日大盛り上がりのメーリングリスト。
「みずぼうそうになりました」「インフル出ました」など、感染症の情報が流れると、皆それぞれ子どもの体調に気を付けるのにも役立ちました。
誰かが悩むと、2人目、3人目のママたちがアドバイスを流してくれたり、すぐにサイズアウトしてしまう子ども服を譲りあったり、サイバー上の交流だけでなくメールのやりとりからとても仲良くなったママと、家族ぐるみのお付き合いが始まったり…
悩みの共有から何から何まで、6年間、何通のメールが飛び交ったことでしょう。
 
皆、それぞれ忙しいのがわかっているので、返事を強要したりなどもなく、とても緩やかな、けれども強い繋がりでした。
そして、このメーリングリストの存在が最大に力を発揮したのは、ある出来事がおこった時でした。
 
次回に続く
 

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