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ひとりぼっちじゃない子育て 白川優子

ワーキングママの応援団。 ~ひとりぼっちじゃない子育て(8)~

ワーキングママの応援団。

~ひとりぼっちじゃない子育て(8)~

白川 優子(ライター)

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「育児」を応援してくれるベビーシッターさんやママ友、家族は大切な存在です。でも一方で、「仕事」を純粋に応援してくれる仲間も、間接的に「ひとりぼっちじゃない子育て」を応援してくれています。

 

私は子どもを授かる以前は、かなりの仕事好きで、終電帰り、徹夜もいとわず働くバリバリOLでした。

大好きな仕事をしていたこともそうですが、そこには自分と競うように頑張る同僚がいつもそばにいて、励まし合うことができていたからこそ、続けられていたというのもありました。

休日も一緒に遊びに行ったり、飲みに行ったり公私ともに仲良くしてくれた彼女は、会社勤めの支えでした。

そんな私たちの関係が一変したのは、私が育児休暇を終えて時短で復帰してからです。

もともと、子育て中の社員がほとんどいない職場で、時短勤務は私だけ。

そんな中「お帰り、待ってたよ!」と迎えてくれた彼女でしたが、しばらくすると一緒にランチへ行く回数がどんどん減っていきました。

「あんなに仲良しだったのに、なぜ?」何かが違うのです。

自分の生活が子ども中心になってしまっているので、子ども以外の違う話をしようと思っても出てこないのです。新しくできたグルメスポットや、公開されたばかりの洋画、流行りのドラマの話題も、すべて知らない。子連れで行ける場所でない限り、都会のニュースポットに足を運ぶこともないし、アニメ以外の映画を観ることもなく、くたくたで子どもと一緒に撃沈して夜のドラマは観れずじまい。

では仕事の話ならと思いきや、昨日遅くまで続いたという会議の愚痴も、海外出張のおみやげ話も、時短で帰り成田空港すらご無沙汰になってしまった自分にはわからない。

――そして、ふと気付くと、「変わってしまったのは自分なんだ」というさみしさ。子どもの話ばかりしている自分を、まわりはつまらないと思っているのかもしれない…という焦りと、初めて感じた職場での孤独感。

 

けれども意外な変化もありました。

それまであまり話すこともなかった、年配の先輩方が、話しかけてくれるようになったのです。まったく違うフロアや他部署のおじさま方にも、「お子さん、かわいいでしょう」「仕事と両立して、がんばっているね」など、ちょっと強面(?)の方の笑顔に初めて出逢ってみたり。

それまで仕事の話しかしなかった上司とも、外出の間中子どもの話で盛り上がったりすることもありました。取引先の方も、同年代のお子さんがいるとわかると、親しみを持ってくださったり、「子どもの存在」は仕事関係を円滑にするきっかけになることもあるんだと、新しい発見でした。

 

職場復帰してから戸惑う人間関係はいろいろありましたが、最初は「ママだけど頑張ろう」を前面に出し過ぎていたかな…と反省をしました。会社にいる間はママだろうが関係ない。普通に「仕事」をがんばろう。「子どもの存在」は話題のきっかけになっても言い訳にはしない。会議に出られなくても残業ができなくても、決して手を抜かない、そんな私の頑張りを、しばらくすると前述の彼女はまた認めてくれるようになり、「やっぱり白川さんがいると張り合いがあって仕事楽しいよ」と言ってくれるようになったのです。

職場で仲間に囲まれ、良い仕事をし、充実感に充たされた日は、帰りの電車でスムースにスイッチが切り替わり、ママに戻ってからも穏やかでいられることが多くなっていきました。

 

「ママである自分」を応援してくれる人も大切だけれど、純粋に「仕事をしている自分」を応援してくれる人もまた、ワーキングママのサポーターであると感じています。

 

 

 

 

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