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子育てエッセイ

海の中には 母がいる

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海よ、

僕らの使ふ文字では、

お前の中に母がゐる。

そして母よ、

仏蘭西人の言葉では、

あなたの中に海がある。

三好 達治「郷愁」より

 

 フランス語では、母はMère 海はmerと言います

 

無性に海を見たくなる時がありませんか? 私は海辺で寝そべって波の音を聞いていたり、浅瀬で波に揺られていたりするとこんな時間がいつまでも続いていたら、と思います。波の音は胎内で聴いていた音であり、海にぷかぷか浮かぶ感触は胎内の浮遊感に似ているからかもしれません。

海の音はリラクゼーション効果、海の空気にはマイナスイオンがいっぱい、海水や海藻にはミネラルが含まれ、海の泥はデトックス効果もあると言われます。海は健康の源に満ち溢れています。タラソセラピー(海洋療法)という海の資源で心身をいやす療法は19世紀末のフランスで始まったそうです。現代の健康科学では海を健康資源として活用する研究が行われています。

もちろん、子どもたちは海が大好きです。勢いよく波に向かっていく子、一度浴びた波にこりて砂浜で砂山づくりに励む子など様々ですが、身も心も喜びにみなぎっています。この夏の一日でもよいので、ご家族で海に行き、子どもたちばかりでなく、ご両親も身も心も癒されるひとときを過ごされてみてはいかがでしょうか? 胎内の心地よさに戻って・・・。

 そういえば「海」という字の中には「母」がいます。創業者 中舘 慈子

                      

赤ちゃんとのふれあい授業

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この数年、東京成徳短期大学教授の寺田清美先生が続けている「赤ちゃんとのふれあい授業」に参加しています。
事前に赤ちゃんについて学習した中学生約100人がお母さんと赤ちゃん約10組と実際にふれあう体験をする授業です。

赤ちゃんを見て「かわい~い!」と歓声を上げる生徒、「いいです・・・」と逃げ腰の生徒など、さまざまです。
ファシリテーター役をする私は何とか全員に赤ちゃんとふれあう体験をしてもらいたいと思い、
消極的な生徒には「足だけさわってみようか? どんな感触かな?」などと言葉かけをします。
どちらかと言えば消極的だった男子や一人っ子も、
体験をしたあとに行ったアンケートから
「かわいい」「あたたかい」「笑顔になれた」「親への感謝の気持ちがわいた」「将来赤ちゃんがほしい」
というポジティブな思いに変化したことが伝わってきました。
「赤ちゃんは、人を笑顔にするすごい力を持っているのだと思った!」 という感想もありました。

将来、母親 父親になる可能性を持つ生徒たちと赤ちゃんが実際にふれ合う機会をもつことで、
思いやりの心や命を大切にする気持ちが育まれ、あたたかい未来につながっていくのだと思います。

      
 創業者  中舘 慈子

勝手に赤い畑のトマト 

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親は子を育ててきたと言うけれど

勝手に赤い畑のトマト 

俵 万智

歌集「たんぽぽの日々」より

 

庭の片隅にミニトマトの小さな苗を植えたのは5月の初めでした。今は真っ赤な実がつやつやと光っています。私がしたことは、土に肥料を入れ、水をやり、見守り、伸びてきた茎が倒れないように支柱を2本立てたことだけです。

歌人、俵万智さんは河合隼雄先生(心理学者 2007年没)の次の言葉に感銘を受けたそうです。「教育っていう言葉を我々はつかっていますが、教えることのほうに比重がかかりすぎてはいませんか。育てることにも、力を注がなくては」「そして『育てる』というのは、子どもが育つのを手助けするという意味なんです」

俵さんは「子どもが、自分の人生を充実して生きていけるようになるまで、どんな手助けができるだろうか。今、私も一人の親として、自戒しながら自問している」と、述べています。

 トマトの実が勝手に赤くなるように、子どもも「育つ力」を持っています。保育スタッフも、見守り、手助けしながら子どもの育つ力を伸ばすという姿勢を常に持ち続けるようにしたいと思います。             中舘 慈子

 

令和元年  

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令和元年を迎えました。「令和」の出典は万葉集であり、「春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように一人ひとりが明日の希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる、そうした日本でありたいとの願いを込め、決定した」(日本経済新聞42日号より)と首相は述べました。ちなみに「令和」の名付け親と言われる中西進先生は高校時代に万葉集を学んだ恩師です。先生は「万葉集は令(うるわ)しく平和に生きる日本人の原点です。」と述べています。(ちくま学芸文庫より)
 令和は「REIWA」と書いてもバランスが良く、声に出すと美しい響きがあります。どんな時代になるでしょうか。

2020年にはオリンピック、パラリンピックが開かれ世界中の人々が日本に集まります。令和はよりグローバルな時代になると思います。子どもたちは国際社会に向けて視野が大きく広がっていくことでしょう。語学ができることはもちろん必要ですが、真の国際人とは「日本を知っている人」「日本の文化を語れる人」だと思います。

令和の時代、子どもたちが自信を持って日本を語り、それぞれが咲き誇る花のように輝くことのできる平和な時代であるようにと願っています。

 

お子様たちへ

令和の世強くしなやかに生き抜こう
君しかできないことがあるから

 中舘 慈子(なかだてやすこ) 創業者

 

 

たんぽぽの日々

元号が改まり、5月1日から「令和」の時代が始まります。㈱ファミリー・サポートも25周年を迎え、コンビ株式会社の
100%子会社となりました。2019年は大きな節目の年だと言えます。
今月から、コラムを担当させていただきます中舘 慈子(なかだてやすこ)です。いろいろな形で、「子育て」「子育て支援」に対する思いや情報をお伝えしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

                                    株式会社 ファミリー・サポート
                                    取締役会長  中舘 慈子

 

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たんぽぽの日々 「俵万智の子育て歌集」より

              小学館 2010年初版発行

 

「母」となられた俵万智さんが、子どもの世界、親の心について初めて歌った歌集の名前であり、その中にある短歌です。

「たんぽぽの綿毛は、たんぽぽの子どもたちだ。地面に根をはっている母親は、子どもたちのこれからを見とどけてやることはできない。ただ、風に祈るばかり。」

「息子と一緒にいられる時間を、だから私は『たんぽぽの日々』と感じている。綿毛になって飛んで行ったらもう、あとはただ、風に祈るばかり。」

と、俵万智さんは綴っています。

 たんぽぽの綿毛の飛ぶ季節です。ベビー&キッズシッターも、お子様たちが無事に地面に着地するようにお手伝いするひとすじの温かい「風」でありたいと思います。

 

                                    
 

読んでみたい絵本 ~「春」の絵本~ 白川優子

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まだまだ寒い日が続きますが、春はきっともうすぐ。

待ち遠しい“春”をテーマにご紹介。カラフルな絵本が並びました。

 

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あのね

鈴木出版 0歳~

 

うさぎさんはお友達に出逢

えてうれしそう。リズミカル

な文や絵にほんわりした

気持ちになれます。

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はなを くんくん

福音館書店 2歳~

 

モノクロの世界の中、

冬眠していた動物たちが

目覚め、「くんくん」と一緒

に春を探します。

色彩の使われ方が効果的。

 

 

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はるって、どんなもの?

小学館 4歳~

 

春を知らないカーディガンのボタンたち。

かわいいイラストとストーリー、

春がどんなものかわかるラストは心も温かくなります。

 

 

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野の花 えほん 春と夏の花

あすなろ書房 6歳~

 

れんげやたんぽぽなど、

お散歩で見つけられる身近な草花のイラストが載っています。

草花の遊び方や食べ方(!)など興味深い内容です。

 

 

読んでみたい絵本 ~「冬」の絵本~ 白川優子

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寒さが厳しく外遊びができない時は、おうちで絵本をゆっくり楽しんで。

外は寒くても、心がほっこり温かくなる。“冬”がテーマの絵本を紹介します。

 

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あったまろう

鈴木出版 0歳~

 

みんなで入るとあったか

いね。小さなお子様を

お風呂に誘えるような

ほっこりした内容です。

 

 

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だるまちゃんとうさぎちゃん

福音館書店 2歳~

 

雪の中で広がる

“かこさとし”ワールド。

冬の遊びをたっぷり紹介してくれます。

 

 

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お化けの冬ごもり

BL出版 4歳~

 

お化けは夏のもの?

冬はどうしているの?

想像が広がります。

ちょっぴり怖い物に興味が出てきたお子様へ。

 
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てぶくろ

福音館書店 4歳~

 

雪の上に落ちていた手袋に、

次々と動物が住み込んで・・・

読んでいるだけで心が温かくなる冬の絵本の名作です。

 

 

 

読んでみたい絵本 ~お正月の絵本~ 白川優子

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早いもので今年もあとわずかとなりました。

冬休みはゆったりと、お子様と絵本を広げる時間をとりたいものですね。

                        “お正月”の絵本を紹介します。      

 

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おもちのきもち

講談社 

1歳~

お正月に欠かせない、

みんな大好きなおもち。

けれど、おもちにとっては災難。

リズム感のある文で音読に最適。

 

 

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じゅうにしのおはなし

ひさかたチャイルド

3歳~

大人も納得、

猫がネズミを追いかけるわけ。

十二支の由来がかわいい絵でわかる本。

 

 

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おせちいっかの おしょうがつ

佼成出版社 

4歳~

ふだん食べ慣れない食材も入っているおせち料理ですが、

なぜ食べるのか理由なども楽しみながら

読める内容です。

 

 

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七ふくじんとおしょうがつ

教育画劇 

5歳~

お正月になるとよく見かける

七福神の名前や何の神様なのか、

おさらいしたくなる絵本。

 

 

読んでみたい絵本 ~「クリスマス」の絵本~ 白川優子

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街にはイルミネーションが輝き、ワクワクする季節がやってきました。

目覚めてプレゼントを見つけた時の子どもたちの輝く笑顔がパパ・ママへのプレゼントですね。

”クリスマス”の絵本を紹介します。 

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さんかくサンタ

絵本館 0歳~

○、△、□がわかるよう

になったお子さまに。

読むと楽しいリズムで、

お子さまもすぐ覚えてくれそうです。

 

 

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メリークリスマス、ペネロペ!

岩崎書店 2歳~

ペネロペとプレゼントを開けたり、

灯りがともったり…

楽しいしかけ絵本。

 

 

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サンタさんのいたずらっこリスト

小学館 4歳~

「良い子にしていないとサンタさんが来ないよ!」

さあ大変!

ハラハラしながらも

楽しく読める本。

 

 

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賢者のおくりもの

冨山房 5歳~

あまりにも有名なオー・ヘンリーの短編。

本当に素敵な贈り物は何なのか?

大人が読んでも

こみあげるものがあります。

 

 

お子様を通して俳句脳を鍛えています 保育スタッフA.K

20年ほど俳句を勉強していますが、
育児サポーターとしてお仕事させていただくようになり
お子様を詠む句がとても多くなりました。
読み返してみると、その時のお子様の笑顔やはにかんだ顔、
額の汗や私にもたれかかる重み、手のぬくもり、
その時の景色や町の匂いまで覚えています。

 

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ミキサー車 ゆっくり回る 極暑かな

もっとクルクル回ったら涼しいよね~ という子どもらしい発想。

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おちばさん ちょっとどいてね ケンケンパー

石畳の落ち葉をよけてあげる優しさと、ケンケンパーの躍動感。

 

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さむいから ママのふとんに おひっこし

弟が生まれてお姉さま業が忙しいです。
まだまだママに甘えたいです。
「寒いからママのお布団へ」と言う理由づけがしみじみ可愛いです。

 

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ジャンケンは 紙ばかりの子 冬うらら 

ジャンケン大好きだけどグーとチョキは難しいですね。
3歳になった今はレゴブロックで器用に潜水艦を造る成長ぶり。

 

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弟の肩に兄の手 初写真

新年改まり、おめでたいときに撮った写真を見せていただきました。
写真の中にも兄弟の仲の良さがうかがえました。
 

お子様と共有できたかけがえのない時間を大事にしながら
これからも確かな目と真心で接したいと思います。
お子様の柔らかな心を手本にいつまでも持ち続けたいです。