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2011年5月

働くってなんだろう

2011年5月号

働くってなんだろう

浅田志津子(教育・福祉関係のルポライター)

 

先日、学生時代の友人数名と久しぶりに会う機会があった。ほとんどの女性は子どもがまだ手がかかることもあって、専業主婦である。そして、皆、口をそろえて、「働きたい」と言っていた。話を聴きながら、「収入を得たい」がその最大の理由ではない気がした。

ベビーシッターをしていた頃、保育園とベビーシッターとホームヘルパーに、毎月信じられないほどの額を費やしている家庭がけっこうあった。親しくなった奥様は「私の給料のほとんどは、それで消える。それでもいいからって主人と約束した」と苦笑していた。正直、当時の私は、「そこまでして、なんで働くんだろう」と内心思ったものだ。

でも、2児の母として生きる今は、働く目的は収入だけではないことがよくわかる。子ども達と離れての、妻でもない、母でもない、一個人としての場所や時間、家族以外の人との繋がり、社会との接点や評価を得られるのも、働くことの意義なのだと。

では、専業主婦は働いていないのかといったら、とんでもない。子育ても家事もれっきとした「仕事」である。特に乳幼児の子育ては体力的にも精神的にもキツイ。保育園に預けて外で働くほうが、ずっと楽なんじゃないかと思う瞬間も多々ある。その証拠に、休日の妻のたまの外出で、ひとりで子ども達の相手と世話をした世のパパは、たかだか一日で疲れ果て、内心「あぁ、会社に行ってるほうがずっと楽」と思っている。

それほど大変な仕事なのに、「母親なんだから当然」とされ、収入も評価も終わりもない。ママ友との繋がりはあるが、それがかえって悩みの種になったりもする。そういった不満がたまった挙句、「とにかく外に働きに出たい」になるのではないか。

そんなことを思っていたら、友人が「働くってなんだろう」というテーマのエッセイコンクール(日本勤労青少年団体協議会が主催・厚労省が後援)があることを教えてくれた。早速、応募してみようと思う。興味がある方は、以下のHPに詳細が載っているので見てほしい。

//www.nikkinkyo.org (日勤協で検索)