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2019年7月

赤ちゃんとのふれあい授業

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この数年、東京成徳短期大学教授の寺田清美先生が続けている「赤ちゃんとのふれあい授業」に参加しています。
事前に赤ちゃんについて学習した中学生約100人がお母さんと赤ちゃん約10組と実際にふれあう体験をする授業です。

赤ちゃんを見て「かわい~い!」と歓声を上げる生徒、「いいです・・・」と逃げ腰の生徒など、さまざまです。
ファシリテーター役をする私は何とか全員に赤ちゃんとふれあう体験をしてもらいたいと思い、
消極的な生徒には「足だけさわってみようか? どんな感触かな?」などと言葉かけをします。
どちらかと言えば消極的だった男子や一人っ子も、
体験をしたあとに行ったアンケートから
「かわいい」「あたたかい」「笑顔になれた」「親への感謝の気持ちがわいた」「将来赤ちゃんがほしい」
というポジティブな思いに変化したことが伝わってきました。
「赤ちゃんは、人を笑顔にするすごい力を持っているのだと思った!」 という感想もありました。

将来、母親 父親になる可能性を持つ生徒たちと赤ちゃんが実際にふれ合う機会をもつことで、
思いやりの心や命を大切にする気持ちが育まれ、あたたかい未来につながっていくのだと思います。

      
 創業者  中舘 慈子

勝手に赤い畑のトマト 

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親は子を育ててきたと言うけれど

勝手に赤い畑のトマト 

俵 万智

歌集「たんぽぽの日々」より

 

庭の片隅にミニトマトの小さな苗を植えたのは5月の初めでした。今は真っ赤な実がつやつやと光っています。私がしたことは、土に肥料を入れ、水をやり、見守り、伸びてきた茎が倒れないように支柱を2本立てたことだけです。

歌人、俵万智さんは河合隼雄先生(心理学者 2007年没)の次の言葉に感銘を受けたそうです。「教育っていう言葉を我々はつかっていますが、教えることのほうに比重がかかりすぎてはいませんか。育てることにも、力を注がなくては」「そして『育てる』というのは、子どもが育つのを手助けするという意味なんです」

俵さんは「子どもが、自分の人生を充実して生きていけるようになるまで、どんな手助けができるだろうか。今、私も一人の親として、自戒しながら自問している」と、述べています。

 トマトの実が勝手に赤くなるように、子どもも「育つ力」を持っています。保育スタッフも、見守り、手助けしながら子どもの育つ力を伸ばすという姿勢を常に持ち続けるようにしたいと思います。             中舘 慈子